皆さまこんにちは。
千葉県千葉市を拠点に、新築住宅やリフォームを手掛けている誠建です。
前回の記事では、住宅の気密性を高めることの重要性について解説しました。気密性が高い住宅はとても快適で、家族みんなが幸せに生活できます。もちろん、実際に気密性を高めるためには、いろいろな点に配慮して家づくりを行わなければなりません。今回は、気密性能を高めるために誠建が注意しているポイントを具体的にご紹介します。
■気密性を高めるために誠建が注意しているポイント
誠建では住宅の気密性を高めるために、「気密測定」を必ず実施しています。気密測定は、処理されていない隙間を見つけ出すために行う検査です。
通常、外皮の断熱性能(UA値)は、施工の仕方によって大きく変動することはありません。一方、気密性能(C値)は気密処理の仕方次第で建物ごとに変動します。そのため、どのような住宅であっても、棟を建築するたびに毎回気密性能を測定する必要があるのです。
気密測定を行うタイミングは、クロスやボードが施行される前の断熱気密層が完成した段階です。ここで測定をしないと、正確な気密性能は測れません。具体的な方法としては、減圧をかけた時の音や手の感覚で、大きな隙間の位置を特定します。特に「隙間の盲点」となりやすいのは、梁と構造用合板との取合いや各所のコーキング、設備配管・配線まわりなどです。
気密測定の結果、C値が1を超えてしまった場合は、見つけた隙間にコーキングや気密テープを使って気密処理を施します。その後、再度気密測定を行い、C値が1以下になっていればOKです。
■設計段階では窓選びを重視しています
誠建は建物の設計段階において、窓選びを重視しています。開口部である窓の性能によって、建物の気密性能は大きく左右されるからです。特に重要なポイントとしては、以下の2つが挙げられます。
・開閉形式の違い
窓の開閉形式は、気密性能に大きな影響を与えます。誠建がおすすめしているのは、多点ロック機構を持ち室外側へ90度開くことができる「縦すべり出し窓」です。この窓は最も一般的な窓である「引き違い窓(横すべりさせる窓)」に比べ、約10倍もの高気密性を誇ります。
・フレームの種類
窓のフレームの種類も、気密性能に関わる重要なポイントです。特に高気密なのは樹脂製フレームの窓で、四方を溶着で接合するため、フレームにまったく隙間ができず高い気密性を発揮します。
■施工時には開口部の気密処理を重視
窓やドアといった開口部は熱の出入口であり、最も隙間ができやすい箇所です。たとえ閉め切っていても、隙間があればそこから空気が出入りしてしまいます。そのため誠建では、施工時に開口部の気密処理を重視しています。気密テープやコーキングを使って、隙間を徹底的に埋めていくのです。
また、気密テープにはいろいろな種類がありますが、その中でもウルトジャパン社の「VKPテープ」をよく使用しています。VKPテープは、サッシや躯体まわりに貼りつける、膨張式の気密断熱防水テープです。最初は平たい状態ですが、約20分~数時間で2倍~3倍に膨張するため、隙間をピッタリと塞ぐことができます。
■気密性能の高い家づくりのご相談は誠建へ
誠建は住宅のデザインだけでなく、一般的には目に見えない箇所の気密処理にこだわり、気密性能を最大限に高めるスタイルを重視しています。緻密に計算された設計や精度の高い建築部材の使用、正確な気密測定、そして職人の卓越した技術があるからこそ、家の気密性を徹底的に高めることができるのです。
もちろん新築だけでなく、リフォームにもしっかりと対応しています。「古い家なので隙間風が入ってきて困る」「窓の周りや壁が結露でベタベタ」「冷暖房の効きが悪くて光熱費がかさむ」……。こんなお悩みを抱えているなら、ご自宅をリフォームして気密性を高めてみませんか? 性能の高い家づくりをしたい時は、ぜひ誠建にご相談ください。
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